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記事・コラムClaude Code活用術

システムプロンプトの書き方|業務で使う3つの型と社内での例

システムプロンプトの書き方|業務で使う3つの型と社内での例

社内で使うAIに毎回同じ前提を説明しているなら、システムプロンプトの書き方で最初にすることは、AIの役割・守るルール・答え方の3つを、1回ごとの依頼とは別の場所に固定することです。

固定する中身は、どの依頼にも効く前提だけに絞り、ルールどうしがぶつかったときにどちらを優先するかまで書いておくと、使う人が替わっても答えの形がそろいます。

この記事の要点は3つ

  1. システムプロンプトは、AIとの会話の手前に毎回置かれる指示で、1回ごとの依頼を書くプロンプトとは役目が違います。製品ごとに、プロジェクトの指示・カスタム指示・CLAUDE.mdなど呼び名が分かれています
  2. 書き方の基本は、AIの役割・守るルール・答え方の3つを分けて書き、ぶつかったときの優先順位を添えることです。3つの分け方は本記事の整理で、GoogleのGemini向けの公式ガイドが挙げる3項目に沿っています
  3. 社内で共有するシステムプロンプトは、書いた文面より、持ち主と直す時期を決めておくことで品質が保たれます。全社でそろえる部分と、部署で書き足してよい部分を分けて置きます

社内で使うAIに、何を前提として渡し、何を人が確かめるかを整理したい方は、自社で使えるヒントを、20の実例から探すからご確認いただけます。

社員にAIへの指示の出し方を教えている立場から、毎回の前提として置く指示の書き方と、それを社内で共有するときの決め方に絞って書きます。1回ごとの依頼文の書き方と、APIを使ったアプリの開発手順は扱いません。

社内の文書を検索させて答えさせる仕組みはRAGとは?|生成AIが社内文書を参照して答える仕組みで扱っています。この記事は、文書をどう探すかではなく、探した文書を使ってAIがどう答えるかを決める指示を扱います。

この記事でわかること

  • システムプロンプトの仕組みと、1回ごとのプロンプトとの違い
  • Claude・ChatGPT・Gemini・Claude Codeでの呼び名と、指示が効く範囲
  • 役割・守るルール・答え方の3つの書き方と、優先順位の書き添え方
  • 架空の社内問い合わせ窓口を例にした、書き直しの前と後
  • 社内で共有するときに決める、持ち主・置き場所・直す時期
  • システムプロンプトで防げないことと、この記事で解けないこと

システムプロンプトとは|毎回の会話の前に置く指示

システムプロンプトとは、AIとの会話の手前に置かれ、どの質問に対しても同じ前提として効く指示です。使う人が毎回書く依頼とは別の場所に保存され、会話が始まるたびにAIへ渡されます。

1回ごとのプロンプトとの違い|前提を決める指示と、その回の依頼

OpenAIの開発者向けの公式ドキュメントは、アプリの開発者が書く指示を利用者の入力より優先して扱うと説明し、開発者の指示を関数の定義に、利用者の入力をその関数に渡す引数にたとえています。システムプロンプトが決めるのはAIの振る舞いの枠で、その回に何をしてほしいかは利用者の依頼が決めます。

依頼のたびに同じ説明を書き足しているなら、その説明はシステムプロンプトへ移す候補です。反対に、その回だけの目的や材料は、依頼の側に残します。会話の中では、それまでのやり取りも依頼と一緒にAIへ渡ります。

型C・帯構造型。AIに渡る指示の重なりを、上から3段の帯で示す。要素=1段目「システムプロンプト」=役割・守るルール・答え方。会話が始まるたびに同じものが渡る/2段目「会話の流れ」=それまでのやり取り。会話ごとに変わる/3段目「今回の依頼」=利用者がその回に書く指示と材料。1段目を青で強く、2〜3段目は淡い青。各段の左に白抜きラベル、右に説明枠。大きな番号は置かない。結論=システムプロンプトは、毎回の依頼の手前に置かれ、どの会話にも同じ前提として効きます。

システムプロンプトは、毎回の依頼の手前に置かれ、どの会話にも同じ前提として効きます。

ファクトボックス|システムプロンプトにあたる機能の公式の案内

項目

内容

ChatGPTのカスタム指示

保存できる文字数は、無料とGoの利用者が1,500字、Plus・Pro・Business・Enterprise・Educationの利用者が5,000字。そのアカウントのすべての会話に効く

Claude CodeのCLAUDE.md

1ファイル200行未満が目安。作業を始めるたびに読み込まれ、組織・プロジェクト・個人の単位で置ける

Claude(チャット)

アカウント全体の指示はすべての会話に、プロジェクトの指示はそのプロジェクトの中の会話だけに効く

出典URL

https://help.openai.com/en/articles/8096356-chatgpt-custom-instructions / https://code.claude.com/docs/en/memory / https://support.claude.com/en/articles/10185728-understanding-claude-s-personalization-features

参照日

2026年10月20日

免責

文字数・効く範囲は、版・プラン・組織の設定で変わります。使う前に最新の公式の案内をご確認ください

製品ごとの呼び名と、指示が効く範囲

システムプロンプトにあたる機能は、製品ごとに呼び名と効く範囲が違います。次の表は、各社の公式の案内で確かめた範囲だけを並べたものです。

製品

呼び名

指示が効く範囲

Claude(チャット)

アカウント全体の指示

そのアカウントのすべての会話

Claude(チャット)

プロジェクトの指示

そのプロジェクトの中の会話だけ

ChatGPT

カスタム指示

そのアカウントのすべての会話

Claude Code

CLAUDE.md

作業を始めるたびに読み込まれる。プロジェクト・個人・組織の単位で置ける

各社のAPI

system prompt・instructions・system instruction

アプリが送る1回ごとの呼び出し

ChatGPTのカスタム指示は、公式ヘルプによると、全プランで使え、保存できる文字数は無料とGoの利用者が1,500字、Plus・Pro・Business・Enterprise・Educationの利用者が5,000字です。同じヘルプは、カスタム指示にAPIは用意せず、APIでは同じ効果をシステムメッセージで得るよう案内しています。

OpenAIの開発者向けドキュメントによると、APIの instructions は、その回の応答の生成にだけ効き、前の応答を引き継ぐ設定にしても前回の指示は引き継がれません。アプリで使う場合は、呼び出しのたびに同じ指示を渡す作りにします。

呼び名は製品ごとに違っても、どの会話にも同じ前提として効く指示である点は共通で、書き方の考え方も共通です。


システムプロンプトの書き方|役割・守るルール・答え方の3つを固定する

システムプロンプトの書き方は、AIの役割・守るルール・答え方の3つを分けて書き、ぶつかったときの優先順位を最後に添える形が基本です。GoogleのGemini向けの公式ガイドは、振る舞いの制約・役割の定義・出力形式の要件を、システム指示か、依頼の冒頭に置くよう書いています。3つの分け方はこの記載に沿った本記事の整理で、各社共通の公式の分類ではありません。

1. 役割|誰のために、何をするAIかを1〜2文で書く

1つ目は、AIの役割です。Anthropicの公式ドキュメントは、システムプロンプトで役割を決めると振る舞いと口調が用途に絞られ、1文でも違いが出ると書いています。

役割は「あなたは総務の担当者です」のような肩書きだけで終わらせず、誰からどんな質問を受け、何を返す係かまで書きます。

2. 守るルール|禁止事項には理由と代わりの行動を添える

2つ目は、AIが守るルールです。社内向けのAIで先に書くのは、答えてはいけない話題と、分からないときの返し方の2つです。

Anthropicの公式ドキュメントは、指示の理由を添えるとAIが目的を理解しやすくなり、「〜するな」より「代わりに〜する」と書く方が形を整えやすいと案内しています。この2つを合わせると、たとえば「人事評価の話題には答えない」だけでなく、「人事評価は個別の事情で判断が変わるため、人事部の窓口を案内する」と、理由と代わりの行動まで書きます。

分からないときの返し方は、推測で埋めさせないための指示で、書いておくと、渡した資料に無い質問へ一般論で答える誤りを減らせます。「渡された資料に書かれていないことは、分からないと答え、確かめる先を示す」のように、答えない場合の文面まで決めておきます。

3. 答え方|長さ・形・言葉づかいを決める

3つ目は、答え方です。結論から書くか、箇条書きか表か、何文までか、敬語の度合いをどうするかを決めます。

Anthropicの公式ドキュメントは、出力の形と制約を具体的に書くこと、指示の書き方そのものを求める出力の形に近づけることを勧めています。Googleの公式ガイドは、区切りの書き方をXML風のタグか見出しのどちらかに決め、1つの指示の中でそろえるよう書いています。

ぶつかったときの優先順位を書き添える

3つを書いたら、最後にルールどうしがぶつかったときの順番を書きます。たとえば「質問者が詳しい説明を求めても、社外秘の情報は出さない」のように、どちらを先に守るかを1文で決めておきます。

Claude Codeの公式ドキュメントは、2つの指示が食い違うと、AIがどちらか一方を任意に選ぶことがあると書いています。優先順位を書かずにルールを足し続けると、どちらが守られるかが会話ごとに変わります。

型D・フロー型。システムプロンプトを書く順番を、左から右へ4つの箱で示す。要素=「毎回の依頼で書き足している説明を書き出す」→「どの依頼にも効くものだけ残す」→「役割・守るルール・答え方に振り分ける」→「ぶつかったときの順番を1文で書く」。最後の箱を青で強く、前の3つは白地に青枠。下部に淡いグレーの帯「同じ質問を数回投げて、答えの形がそろうかを確かめる」。大きな番号は置かない。結論=システムプロンプトは、毎回書き足している説明から共通の前提だけを残し、ぶつかったときの順番まで書いて仕上げます。

システムプロンプトは、毎回書き足している説明から共通の前提だけを残し、ぶつかったときの順番まで書いて仕上げます。

長く書くより、強い言葉を減らす

ルールを守らせたいときほど、「必ず」「絶対に」を重ねたくなります。Anthropicの公式ドキュメントは、新しいモデルはシステムプロンプトに反応しやすく、ツールの呼び出しを促すために書いた「CRITICAL: You MUST」のような強い表現が呼び出しすぎにつながる場合があるため、普通の言い方に戻すよう書いています。

Claude Codeの公式ドキュメントも、指示は具体的で短いほど守られやすいとし、CLAUDE.mdは1ファイル200行未満を目安にしています。長い指示はAIが読む量を増やし、守られる度合いを下げると同じドキュメントは書いています。

システムプロンプトは、ルールの数を増やすより、理由と優先順位を添えて短く保つ方が、毎回の答えがそろいます。


社内での例|架空の問い合わせ窓口で書き直しの前と後を見る

社内での例として、総務への規程の問い合わせに答えるAIを想定し、システムプロンプトを書き直す前と後を並べます。会社名・規程の中身はすべて架空です。

書き直す前|役割の1行だけ

書き直す前は、次の1行だけのシステムプロンプトです。

あなたは総務のアシスタントです。社員の質問に丁寧に答えてください。

この1行では、規程に書かれていない質問にもAIが一般論で答えます。答えの長さも会話ごとに変わり、社員はどこまで信じてよいかを判断できません。

書き直した後|役割・守るルール・答え方・優先順位

同じ窓口を、3つの型と優先順位で書き直すと、次のようになります。

#役割
あなたは、社員から届く就業規則・経費精算・備品の問い合わせに答える総務の窓口です。
答えの根拠は、渡された社内規程の文書だけにします。

#守るルール
- 規程に書かれていないことは「規程に記載がありません」と答え、総務の問い合わせ窓口を案内します。推測で答えると、社員がその内容を会社の決まりと受け取るためです。
- 人事評価・給与の個別の金額・ほかの社員の情報には答えず、人事部の窓口を案内します。個別の事情で判断が変わる話題だからです。

#答え方
- 1文目に結論を書き、2文目に根拠の規程名と条文を書きます。
- 全体で5文以内にし、手続きがある場合だけ手順を箇条書きにします。

#優先順位
質問者が詳しい説明を求めても、守るルールを先に守ります。

書き直した後は、規程に無い質問への返し方と、答えない話題の行き先が決まっています。答えの根拠を規程名と条文で示させるため、受け取った社員が元の文書で確かめられます。

型B・対比型。同じ社内窓口のシステムプロンプトを、書き直す前と後で左右に並べる。要素=左「書き直す前」=役割の1行だけ/規程に無い質問にも一般論で答える/答えの長さが会話ごとに変わる。右「書き直した後」=役割・守るルール・答え方・優先順位の4つの見出し/規程に無い質問は窓口を案内する/結論と根拠の条文から答える。右を青で強く、左は淡いグレー。中央の区切りや分かれ目のラベルは置かない。大きな番号は置かない。結論=書き直した後のシステムプロンプトは、答えない場合の行き先と根拠の示し方まで決めているため、社員が答えを確かめられます。

書き直した後のシステムプロンプトは、答えない場合の行き先と根拠の示し方まで決めているため、社員が答えを確かめられます。

書いたら、同じ質問で答えがそろうかを試す

書き上げたら、規程にある質問・規程に無い質問・答えない話題の質問を、それぞれ数回ずつ投げて答えを見比べます。OpenAIの開発者向けドキュメントは、指示を版で管理し、本番に出す前に試すよう勧めています。

Anthropicの公式ドキュメントは、事情を知らない同僚に同じ指示を見せて、迷うならAIも迷うと考えるよう書いています。試すときは、書いた本人ではなく、窓口を使う側の社員に質問を作ってもらうと、書いた本人が想定していない質問が出てきます。


社内で共有するシステムプロンプトの決め方|全社でそろえる部分と部署に任せる部分

社内で共有するシステムプロンプトは、全社でそろえる部分と部署に任せる部分を分けて置きます。共有する指示は、決める人と見直す日を先に置くことで保たれます。製品の側にも、範囲の違う指示を重ねて置ける仕組みがあります。

全社でそろえる部分と、部署で書き足す部分を分ける

当社は、AIの使い方について「守るところは全社で揃え、現場の工夫は自由にする」という考え方をとっています。システムプロンプトに当てはめると、答えてはいけない話題・社外秘の扱い・分からないときの返し方は全社でそろえ、答え方・言葉づかい・部署の用語は部署ごとに書き足してよい部分になります。

Claude Codeの公式ドキュメントによると、CLAUDE.mdは、組織全体に配る指示・プロジェクトでチームが共有する指示・個人の指示を、別々の場所に置けます。組織全体の指示は管理者が配り、個人の設定では外せません。チャットのClaudeでも、アカウント全体の指示とプロジェクトの指示は効く範囲が分かれています。

型A・全体像カード型。社内で共有するシステムプロンプトで決める4つを、2行2列のカードで示す。要素=カード「全社でそろえる部分」=答えてはいけない話題・社外秘の扱い・分からないときの返し方/カード「部署で書き足す部分」=答え方・言葉づかい・部署の用語/カード「持ち主」=文面を直してよい人を1人決める/カード「直す時期」=規程や業務が変わったときと、定期の見直し。「全社でそろえる部分」のカードを青で強く、ほかの3枚は淡い青。大きな番号は置かない。結論=社内で共有するシステムプロンプトは、全社でそろえる部分と部署で書き足す部分を分け、持ち主と直す時期を決めて保ちます。

社内で共有するシステムプロンプトは、全社でそろえる部分と部署で書き足す部分を分け、持ち主と直す時期を決めて保ちます。

持ち主を1人決め、置き場所を1か所にする

共有するシステムプロンプトは、文面を直してよい人を1人決めます。複数の人が別々に書き足すと、先に触れたように指示どうしが食い違い、どちらが守られるかが会話ごとに変わります。

置き場所も1か所にします。同じ窓口の指示が個人の設定とプロジェクトの指示の両方に書かれていると、どちらを直せばよいかが分からなくなります。

直す時期を決め、古い指示を消す

規程や業務の手順が変わったら、システムプロンプトも同じ日に直します。Claude Codeの公式ドキュメントは、古くなった指示や食い違う指示を定期的に見直して消すよう書いています。

直すたびに、変えた行と理由を残しておくと、答えの形が変わったときに原因をたどれます。1回ごとの依頼文の型を社内で共有するやり方は、プロンプトの書き方|仕事で使える5つの型と良い例・悪い例で扱っています。当社の研修では、毎回読み込ませる指示ファイルを書く練習を、セキュリティを扱う回と同じ回で行っています。

社内で共有するAIの指示を、誰が持ち、どこに置き、いつ直すかを検討するなら、自社で使えるヒントを、20の実例から探すもご利用ください。

自社で使えるヒントを、20の実例から探す


システムプロンプトの限界と、この記事で解けないこと

システムプロンプトは、AIの振る舞いを方向づける指示であって、操作を止める仕組みではありません。書いたことが毎回必ず守られる前提で使うと、守られなかったときに気づく場所がなくなります。

システムプロンプトは、守らせる仕組みではない

Claude Codeの公式ドキュメントは、CLAUDE.mdを強制される設定ではなく、文脈として扱うと書いています。AIの判断にかかわらず操作を止めたいときは、指示ではなく、別の仕組みで止めるよう案内しています。

社外秘の文書を読ませない、特定の操作をさせないといった、確実に守りたい線は、システムプロンプトだけに任せず、権限や設定で絞ります。AIに渡す権限の絞り方はAIエージェント特有のセキュリティ|プロンプトインジェクションと権限管理の実務、Claudeの設定で会社が決める項目はClaudeのセキュリティ設定はどこまで必要?|個人と会社で変わる4項目で扱っています。

指示に書いた内容の扱いも確かめる

システムプロンプトに書いた内容は、AIの提供元に渡る情報です。ChatGPTの公式ヘルプは、カスタム指示の利用から得た情報をモデルの性能の改善にも使うと書いています。外部の拡張機能を使うと、その開発元に指示の内容が渡りうるため、信頼できるものだけを使うよう注意しています。

会社の契約と個人の契約では、学習の扱いが違う場合があります。指示に社外秘の情報を書く前に、自社の契約での扱いを確かめます。入力してよい情報の線の引き方は、生成AIに機密情報を入れて大丈夫?|学習させない設定と、入力してよい範囲の決め方で扱っています。

この記事で解けないこと

モデルごとの効き方の違いも、公式に同じ条件での比較が公表されていないため扱いません。

APIでアプリを開発する場合の、呼び出しの組み立て方や評価の方法も対象外です。各社の開発者向けドキュメントで確かめてください。


システムプロンプトに関するよくある質問

Q. システムプロンプトと毎回の依頼、どちらに書けばよいですか

A. どの依頼にも効く前提はシステムプロンプトに、その回だけの目的や材料は依頼に書きます。 依頼のたびに同じ説明を書き足しているなら、システムプロンプトへ移す候補です。Claude Codeの公式ドキュメントは、長い指示は守られる度合いを下げると書き、CLAUDE.mdは1ファイル200行未満を目安にしています。その回だけに要る説明まで移すと長くなるため、依頼の側に残します。

Q. 社員が個人で設定したカスタム指示と、会社で配る指示は、どちらが優先されますか

A. 製品と設定の組み合わせで変わるため、使う製品の公式の案内で確かめます。 Claude Codeの公式ドキュメントは、個人の指示とプロジェクトの指示が食い違うと、AIがどちらにも従いうると書いています。社内で配る指示と食い違う個人の設定を、業務では使わない決まりにしておくと迷いが減ります。

Q. システムプロンプトに書いたことは、他の人に見られますか

A. 製品と共有の設定によって変わります。 ChatGPTの公式ヘルプは、会話の共有リンクを見る人にはカスタム指示は共有されないと書いています。社内でプロジェクトごと共有する場合は、プロジェクトの指示をメンバーが読める前提で書きます。

Q. システムプロンプトとRAGは、何が違いますか

A. RAGはAIに渡す文書を探す仕組みで、システムプロンプトは渡された文書を使ってどう答えるかを決める指示です。 社内の規程に答えるAIでは、RAGが規程の該当箇所を探し、システムプロンプトが根拠の示し方や、規程に無い質問への返し方を決めます。両方を使う場合も、規程に無いことを推測で埋めさせない指示はシステムプロンプトの側に書きます。


システムプロンプトの書き方|総括表

決めること

書く中身

公式の案内で確かめた根拠

1. 役割

誰から何を受け、何を返す係か

役割を決めると振る舞いと口調が絞られる(Anthropic)

2. 守るルール

答えない話題・分からないときの返し方。理由と代わりの行動を添える

理由を添えると目的が伝わる(Anthropic)/制約はシステム指示か依頼の冒頭に置く(Google)

3. 答え方

結論の位置・長さ・形・言葉づかい

出力形式はシステム指示か依頼の冒頭に置く(Google)

優先順位

ぶつかったときにどちらを先に守るか

食い違う指示はどちらかが任意に選ばれる(Claude Code)

社内での共有

全社でそろえる部分・部署で書き足す部分・持ち主・直す時期

組織・プロジェクト・個人で置き場所が分かれる(Claude Code)

3つの分け方と優先順位の書き添え方は本記事の整理で、各社共通の公式の手順ではありません。文面は会社の業務と扱う文書で変わるため、この記事では判断基準までにとどめます。



まとめ|システムプロンプトはどう書けばよいか

システムプロンプトは、毎回の依頼とは分けて、AIの役割・守るルール・答え方の3つを固定し、ぶつかったときの優先順位を添えて書きます。社内で共有するなら、全社でそろえる部分と部署で書き足す部分を分け、文面を直してよい人と見直す日を決めておくと、使う人が替わっても答えの形が保たれます。

社内で使うAIのシステムプロンプトを書くなら、次の3つから始められます。

  1. 今日:直近の依頼を見返し、毎回書き足している説明を書き出す
  2. 今週中:書き出した説明を、役割・守るルール・答え方に振り分け、ぶつかったときの順番を1文で書く
  3. 今週中:窓口を使う側の社員に質問を作ってもらい、規程にある質問と無い質問で答えがそろうかを試す

最後に、社内で自分に問える1問を置きます。御社のAIは、渡された資料に書かれていない質問を受けたとき、誰に確かめればよいかを答えられますか。

  • システムプロンプトは、AIとの会話の手前に毎回置かれる指示で、1回ごとの依頼を書くプロンプトとは役目が違います。製品ごとに、プロジェクトの指示・カスタム指示・CLAUDE.mdなど呼び名が分かれています
  • 書き方の基本は、AIの役割・守るルール・答え方の3つを分けて書き、ぶつかったときの優先順位を添えることです。3つの分け方は本記事の整理で、GoogleのGemini向けの公式ガイドが挙げる3項目に沿っています
  • 社内で共有するシステムプロンプトは、書いた文面より、持ち主と直す時期を決めておくことで品質が保たれます。全社でそろえる部分と、部署で書き足してよい部分を分けて置きます

社内で使うAIに、何を前提として渡し、何を人が確かめるかを整理するなら、自社で使えるヒントを、20の実例から探すからご確認いただけます。

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出典・注記

  • Anthropic「Prompting best practices」 https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/prompt-engineering/claude-prompting-best-practices (2026年10月20日参照)。役割をシステムプロンプトで決める効果、同僚に見せる確かめ方、理由を添える指示、代わりの行動で書く指示、出力の形の指定、強い表現を普通の言い方に戻す案内による
  • OpenAI「Text generation」 https://developers.openai.com/api/docs/guides/text (2026年10月20日参照)。instructions と開発者の指示が利用者の入力より優先されること、関数の定義と引数のたとえ、instructions がその回の生成にだけ効くこと、指示を版で管理して試す案内による
  • OpenAI Help Center「ChatGPT Custom Instructions」 https://help.openai.com/en/articles/8096356-chatgpt-custom-instructions (2026年10月20日参照)。全会話への反映、全プランでの提供、保存できる文字数、APIではシステムメッセージを使う案内、共有リンクの閲覧者に共有されないこと、モデルの改善への利用と外部の拡張機能への注意による
  • Google「Prompt design strategies」 https://ai.google.dev/gemini-api/docs/prompting-strategies (最終更新2026年10月13日・2026年10月20日参照)。振る舞いの制約・役割の定義・出力形式の要件をシステム指示か依頼の冒頭に置く案内、区切りの書き方をそろえる案内による
  • Google「Text generation」 https://ai.google.dev/gemini-api/docs/text-generation (最終更新2026年10月13日・2026年10月20日参照)。system_instruction でモデルの振る舞いを設定することによる
  • Anthropic Help Center「Understanding Claude's personalization features」 https://support.claude.com/en/articles/10185728-understanding-claude-s-personalization-features (2026年9月16日更新・2026年10月20日参照)。アカウント全体の指示とプロジェクトの指示の効く範囲による
  • Anthropic「How Claude remembers your project」 https://code.claude.com/docs/en/memory (2026年10月20日参照)。CLAUDE.mdが作業の開始ごとに読み込まれること、強制される設定ではなく文脈として扱われること、置き場所の範囲、200行未満の目安、食い違う指示の扱いと見直しの案内による
  • 役割・守るルール・答え方の3つの分け方、優先順位の書き添え方、共有で決める4つの分け方は、本記事の整理です
  • 社内の問い合わせ窓口の例は、架空の業務例です
  • 「守るところは全社で揃え、現場の工夫は自由にする」という考え方と、研修で指示ファイルを書く練習をしている回の構成は、当社の自社情報です
  • 製品の呼び名・効く範囲・文字数は、版・プラン・組織の設定で変わります。本記事は2026年10月20日時点で確認した内容です

この記事について

本記事は、法人向けにClaude Codeの研修を提供するDAIJOBUが、システムプロンプトの書き方と社内で共有するときの決め方を、Anthropic・OpenAI・Googleの公式の案内に沿って整理したものです。

著者

DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修部 コンテンツ担当 佐藤 雅俊

編集責任者

DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修 事業責任者 石井 雄大

監修

DAIJOBU株式会社 代表取締役 山中 裕貴

公開日

2026年10月24日

最終更新日

2026年10月24日

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