社内でClaudeがハッキングに悪用されたと話題になったとき、Anthropicの公表で確かめられるのは、攻撃者が自分のアカウントでClaude Codeに侵入の作業の大半を受け持たせた事例と、利用企業の環境から盗まれたAIの鍵が攻撃に使われた事例の2種類です。
後者は使う会社の側で起きているため、企業が見直すのはAIそのものより、AIに渡す権限・AIに入力する情報・AIの操作の記録の3つです。
この記事の要点は3つ
Anthropicは、Claudeが攻撃に悪用された事例を脅威レポートで公表し、アカウントの停止や検知の強化で対応しています 。2025年11月には、AIが作業の80〜90%を受け持った侵入の試みを公表しました2026年9月の脅威レポートは、AIのAPIキーと連携そのものが狙われていると書いています 。ある攻撃の事例では、盗まれた鍵は利用企業の環境から持ち出されたものでした企業が見直す守りは、主にAIに渡す権限・AIに入力する情報・AIの操作の記録の3つです 。守りを3つに分けたのは本記事の整理で、どれもAnthropicの安全対策の代わりではなく、重ねて使うものですAIに渡す権限と、操作の記録の残し方を社内で整理したい方は、自社で使えるヒントを、20の実例から探す からご確認いただけます。
社員がAIに仕事を任せる手順と、その守りの設計を研修で教えている側から、公表された悪用の事例を、使う会社の守りの見直しに置き換えて書きます。攻撃の手口の細部と、AIを使った攻撃そのものへの防御の製品選びは扱いません。
道具の全体像はClaude Code とは 何かを扱った記事にまとめています。この記事は、Anthropicの公式の脅威レポートで事例を確かめ、企業が自社のAIの鍵・権限・記録をどう見直すかに絞ります。
この記事でわかること Claudeのハッキング悪用として、Anthropicが公式に公表した事例と、その対応 公表された事例に共通する、AIが攻撃の作業を受け持つ範囲の広がり 企業が見直す3つの守り|AIに渡す権限・AIに入力する情報・AIの操作の記録 提供元が止める範囲と、会社の側に残る範囲 Claudeのハッキング悪用で何が起きたか|Anthropicが公表した事例 Claudeのハッキング悪用について、Anthropicは「脅威インテリジェンス」の報告として、悪用の事例と自社の対応を定期的に公表しています。ここでは、2025年8月から2026年9月までの公式の報告4本を、原典で確かめた範囲で並べます。報道で広まった数字ではなく、Anthropic自身が書いた内容だけを使います。
ファクトボックス|Claudeの悪用事例の確かめ先 項目
内容
公表元
Anthropic(Claudeの提供元)
公表の形
脅威レポートと調査記事。悪用の事例、攻撃者の分類記号、Anthropicの対応を載せる
本記事で使う報告
2025年8月27日・2025年11月13日・2026年6月3日・2026年9月の4本
出典URL
https://www.anthropic.com/threat-intelligence ほか(末尾の出典・注記に報告ごとに掲載)
参照日
2026年10月20日
免責
報告は事例ごとに公表範囲が違い、対応の詳細が書かれていない事例もあります
2025年8月|Claude Codeを使ったデータの持ち出しと脅迫 2025年8月27日の報告で、Anthropicは、攻撃者が偵察から侵入までをClaude Codeで自動化しつつ、人が作戦を指揮して、少なくとも17の組織からデータを盗んで脅迫した事例を公表しました。狙われたのは、医療・緊急サービス・政府・宗教団体などの組織です。報告によると、どのデータを持ち出すかや要求額の判断までClaudeに任せており、要求額は50万ドルを超えることもありました。
Anthropicは、この活動を見つけた時点でアカウントを停止し、専用の分類器と新しい検知の方法を作り、技術的な指標を関係当局と共有したと書いています。同じ報告には、北朝鮮の工作員がClaudeを使って米国の大手企業のリモートの職を不正に得ていた事例や、ある犯罪者がClaudeを使ってランサムウェアを作り、売っていた事例も載っています。
2025年11月|AIが作業の大半を受け持った侵入の試み 2025年11月13日、Anthropicは、2025年9月中旬に検知した攻撃を「AIが組み立てた」初の報告事例として公表しました。中国の国家が支援する集団と高い確度で評価した攻撃者が、Claude Codeを操作して約30の組織への侵入を試み、少数で成功したというものです。狙われたのは、大手のテック企業・金融機関・化学メーカー・政府機関でした。
報告によると、作業の80〜90%をAIが受け持ち、人が判断したのは1回の作戦あたり4〜6か所ほどでした。攻撃者は、作業を害の無さそうな小さな単位に分け、正規のセキュリティ会社が防御のテストをしていると偽って、Claudeの安全装置をすり抜けています。
Anthropicは検知の直後から約10日をかけて範囲を調べ、見つけたアカウントを停止し、影響を受けた組織に通知し、当局と連携しました。そのうえで検知の仕組みを広げ、悪意のある活動を見つける分類器を改良したと書いています。報告は、Claudeが認証情報を作り話にしたり、公開済みの情報を秘密の情報と報告したりした点も挙げ、完全に自律した攻撃への障害がまだ残っているとしています。
2026年6月|停止した832アカウントの分析 2026年6月3日、Anthropicの研究チームは、2025年3月から2026年3月までにサイバー関連の利用規約違反で停止した832アカウントの分析を公表しました。分析の対象となった攻撃者の80%が、Claude Codeを悪用していました。
同じ分析は、中程度以上の危険と評価した攻撃者の割合が、期間の前半の約33%から後半の約56%に増えたとしています。分母は停止した832アカウントに結びついた攻撃者で、気づかれずに続いている悪用は数に入りません。数字が示すのは、危険の大きい使い方の割合が見つかった範囲で増えたことで、悪用の総量ではありません。
2026年9月|AIの鍵と連携そのものが狙われる 2026年9月の脅威レポートは、2025年12月から2026年8月までにAnthropicが止めた悪用をまとめたものです。悪用されたのはClaude Haiku・Sonnet・Opusで、サイバーの領域では、侵入・偵察・データの窃取にClaudeを使った複数の集団を挙げています。
企業にとって重いのは、AIのAPIキー(AIのサービスを呼び出すための鍵になる文字列)とセッションの情報そのものが狙われているという記述です。報告は、ある攻撃の事例では、関係したAPIキーはいずれもAnthropicの顧客の環境から盗まれたもので、Anthropic自身のシステムは侵害されていないと書いています。鍵が外に出た経緯と、盗まれた鍵が使われた期間は、詳しくは守り2・守り3で扱います。
公表が進むにつれて、AIが受け持つ攻撃の作業は広がり、狙いは利用企業が持つAIの鍵にも向いています。
悪用の事例に共通すること|AIが作業を進める範囲が広がった Claudeのハッキング悪用の事例に共通するのは、AIが答えを返す道具ではなく、作業を順に進める担い手として使われている点です。ここでは、4本の報告を、使う会社の守りに関わる3つの点に分けて読みます。読み方は本記事の整理で、Anthropicが示した分類ではありません。
安全装置は、偽りの前提と小分けの依頼ですり抜けられた 2025年11月の事例で、攻撃者は作業を小さく分け、正規の防御のテストだと偽っていました。1つずつの依頼は害が無さそうに見え、Claudeは全体の目的を知らないまま作業を進めています。
ここから読み取れるのは、AIの安全装置は効いていても、前提を偽られると、すり抜けられる場合があるということです。社内で使うAIでも、読ませた文書やメールに紛れた指示で、意図しない作業に進む危険があります。こうした仕込まれた指示の仕組みは、AIエージェント特有のセキュリティ|プロンプトインジェクションと権限管理の実務 で扱っています。
危険を分けたのは、技術力より作業をつなぐ力 2026年6月の分析は、危険の小さい攻撃者と大きい攻撃者を分けるものは、もう技術の腕前ではなく、作業をつなぎ合わせて進める力だと書いています。2026年9月の報告も、国家が支援する集団と犯罪の集団を分けるのは、もう高度さではなく意図だとしています。
6月の分析に沿って読めば、腕前の低い攻撃者でも、AIに作業をつながせれば、以前より大きな攻撃を組めるということです。企業の側から見ると、攻撃者の腕前を前提に置いた守りは、前提ごと崩れる場合があります。
AIの鍵は、盗む価値のある資産になった 2026年9月の報告は、AIの認証情報を手に入れた攻撃者は、3つのものを同時に得ると書いています。
盗まれたAIの鍵は、攻撃者に転売できる戦利品と、他人の負担で動く計算資源と、持ち主のせいに見える隠れみのを渡します。
3つ目の隠れみのは、企業にとって特に重い点です。自社の鍵で攻撃の作業が動けば、その活動は自社の利用に見えます。
Claudeのハッキング悪用から企業が学ぶのは、AIの危険そのものより、自社のAIの鍵と権限が、他人に使われうる資産になったことです。
企業が見直す守り1|AIに渡す権限 企業が見直す守りの1つ目は、AIに渡す権限です。AIの安全装置が偽りの前提ですり抜けられた事例がある以上、権限は「AIが騙されなければ安全な範囲」ではなく、「AIが騙されても被害が小さい範囲」で決めます。
権限は、取り消せるかと外へ出るかで段を分ける AIに渡す権限は、読むだけ・社内で書き換える・外へ送るか消す、の3段に分けて考えます。読むだけの権限で済む作業に、書き換えや送信の権限まで渡さないことが出発点です。操作の仕分けの全体はAIエージェント特有のセキュリティ|プロンプトインジェクションと権限管理の実務 で扱っています。
外へ送る・消す操作は、取り消しが効きません。こうした操作は、AIに任せたままにせず、実行の前に人が承認する形にしておきます。
AIの安全装置が騙されたときの被害は、AIに渡した権限の広さで決まります。
AIの連携は、本番の認証情報と同じ重さで扱う 2026年9月の報告は、組織はAIの鍵とエージェントの連携を、本番の認証情報と同じ真剣さで扱うべきだと書いています。AIを社内のメール・ファイル置き場・業務システムにつないだ時点で、その連携はAIの手が届く範囲そのものになります。
見直すのは、どのAIに、どのサービスへの連携を、誰の権限で渡しているかの一覧です。連携を足すたびに誰が承認するかを決め、使わなくなった連携を外す担当も置きます。Claude Codeの権限を機能ごとにどう絞るかは、Claude Codeのリスクは何?|法人が先に塞ぐ4つと設定で下がるもの で扱っています。
当社には脆弱性診断の専任エンジニアが在籍しており、攻撃する側がどこを狙うかという見方を、AIの権限の設計に持ち込んでいます。権限を決めるときに問うのは、AIの便利さではなく、この権限が他人の手に渡ったら何ができるかです。
企業が見直す守り2|AIに入力する情報 企業が見直す守りの2つ目は、AIに入力する情報です。ここで見直すのは、機密の資料を入れてよいかの線引きより手前の、AIの鍵や認証情報そのものを、AIの作業の中に置いていないかです。
鍵と認証情報を、AIが読み書きする場所に置かない 2026年9月の報告は、出回っているAIの鍵の多くは、正規の利用者がうっかり外に出してしまったものだとしています。会話に貼った鍵、AIに読ませた設定ファイル、AIが書き出した資料の中の鍵は、どれも人の目を離れた場所に写ります。
見直すのは、APIキー・パスワード・アクセスの情報を、AIへの指示や、AIが読み書きするフォルダに置かない決めごとです。鍵は決めた保管場所から読み込む形にし、AIが作った資料や公開する前のファイルに鍵が混ざっていないかを、人か仕組みで確かめます。
制作側でも導入初期に、APIキーが平文で書き出されたことがあり、書き出された直後に設定側の安全装置が働いて、外に出る前に止まりました。経緯と、止めた層、いまの決めごとは、Claude Codeのセキュリティは大丈夫?企業導入の不安と、事故を防ぐ設計 に書いています。
AIの利用は、正規の窓口からだけ買う 2026年9月の報告には、Claudeを安く使えると称する偽の販売業者が、利用者のAnthropicのアカウント情報を集めていた事例も載っています。報告は、AIの利用は正規の窓口からだけ購入するよう勧めています。
社員が個人の判断で安い窓口からAIを使い、業務の情報や会社のアカウント情報を入力すれば、その情報は会社の管理の外に出ます。会社の契約で使う窓口を決め、社員に伝えておくことも、入力する情報の守りに入ります。
読ませる文書は、指示が紛れている前提で扱う AIに入力する情報には、人が打ち込む文字だけでなく、AIに読ませる社外の文書・メール・ウェブのページも含まれます。こうした文書にAIへの指示が紛れていると、AIはそれを作業の指示として扱う場合があります。
社外の文書を読ませる作業は、守り1の権限と組み合わせて、読むだけの権限で回す作業から始めます。読ませた結果を外へ送る・消す操作につなげるときは、その前に人が中身を確かめます。
社外から取り込んだ作業手順のファイルも、AIが指示として読む情報の入口になります。手順をファイルにまとめて再利用する仕組みと、その作り方は、Claude Code Skillとは 何かを扱った記事で説明しています。
AIに入力する情報の守りで先に見直すのは、資料の機密度より、鍵と認証情報がAIの作業の中に混ざっていないかです。
企業が見直す守り3|AIの操作の記録 企業が見直す守りの3つ目は、AIの操作の記録です。盗まれたAIの鍵の活動は正規の持ち主の利用に見えるため、普段と違う使われ方に気づけるかは、記録を誰がどの頻度で見るかで決まります。
盗まれた鍵は、約3週間にわたって次の攻撃に使われた 2026年9月の報告で、盗まれた鍵の1つは約3週間にわたって次の攻撃に使われました。鍵の持ち主がいつ気づいたかは報告に書かれていませんが、鍵が止められるまでの期間が、そのまま攻撃に使える期間になったことは読み取れます。
Anthropicも、2025年11月の事例では、検知の後に約10日をかけて活動の範囲を調べています。提供元でも範囲をつかむのに日数がかかる以上、会社の側にも、どの鍵が・いつ・何に使われたかを後から追える記録が要ります。
記録は、残すだけでなく見る人と頻度を決める 見直すのは、AIの利用の記録が残る設定になっているか、そして誰がどの頻度でそれを見るかの2つです。記録が残っていても、誰も見ていなければ、普段と違う使われ方には気づけません。
端末・設定・運用ルール・人の4層で組む当社のセキュリティ設計では、運用ルールの層で、AIに何を渡すかを先に決め、AIが何をしたかを記録から確かめます。
見る項目は、たとえば、使っていない時間帯の利用・急に増えた利用量・見覚えのない連携からの操作です。どの記録がどの契約で残り、どこで見られるかは、プランと設定で変わります。管理者が持つ設定の置き場所は、Claudeのセキュリティ設定はどこまで必要?|個人と会社で変わる4項目 で扱っています。
盗まれたAIの鍵に気づけるかは、記録が残るかより、誰がどの頻度で記録を見るかで決まります。
AIに渡す権限の線引きと、記録を見る運用を社内で検討するなら、自社で使えるヒントを、20の実例から探す もご利用ください。
自社で使えるヒントを、20の実例から探す
提供元が止める範囲と、この記事で解けないこと Claudeのハッキング悪用に対して、Anthropicが公表している対応は、主に攻撃者のアカウントの停止・検知の仕組みと分類器の強化・当局や業界との情報の共有です。これらは提供元の側で悪用を見つけて止める仕組みで、使う会社の側の3つの守りとは受け持つ場所が違います。
提供元の対策と、会社の守りの分担 受け持つ場所
主な担い手
公表で確かめられる中身
攻撃者のアカウント
Anthropic
見つけたアカウントの停止・影響を受けた組織への通知
悪用の見つけ方
Anthropic
専用の分類器・新しい検知の方法・監視の追加
自社の鍵と連携
使う会社
ある攻撃者の事例では、鍵は顧客の環境から盗まれ、Anthropicのシステムはこの攻撃者に侵害されていない
自社の記録
使う会社
盗まれた鍵の活動は、正規の持ち主の利用に見える
提供元の監視は、規約に反する使い方を見つけて止めるためのもので、盗まれた鍵が自社の利用として動いている状態を、会社の代わりに見分けるものとは公表されていません。本記事は、提供元の対策を前提に置いたうえで、その外に残る範囲を会社の守りとして読んでいます。
Anthropicの対策と会社の3つの守りは、どちらかを選ぶものではなく、受け持つ場所を分けて重ねるものです。
この記事で解けないこと 1つ目は、AIを使った攻撃そのものへの防御です。2026年6月の分析は、守る側もAIを攻撃側と同じ水準と切迫感で使う必要があるとし、脆弱性を見つけてから直すまでの時間を縮めることを勧めています。自社のシステムの守りをどう組むかは、AIを社内で使うかどうかとは別の領域で、社内のセキュリティの計画の側で扱ってください。
2つ目は、自社の設定値です。どの連携に誰の承認を挟み、どの記録をどの頻度で見るかは、業務と権限の持ち方で会社ごとに変わります。設定値は会社の業務と権限で変わるため、この記事では判断基準までにとどめます。
3つ目は、事例の全体像です。公表されているのは、Anthropicが見つけて止め、公表を選んだ事例です。気づかれていない悪用は数に入らず、報告によっては対応の詳細も書かれていません。
3つの守りを整えても危険がゼロになるわけではありません。それでも、AIが騙されたときの被害の広がりは権限で、鍵の漏れは入力の決めごとで、気づくまでの期間は記録で下げられます。Claude Codeが危ないと言われる話の全体の読み方は、Claude Codeは危険?|「危ない」と言われる5つの理由と判断軸 で扱っています。
Claudeの悪用とハッキング対策に関するよくある質問 Q. Claudeがハッキングに使われたなら、会社で使うのをやめるべきですか A. 公表された事例の多くは攻撃者が自分のアカウントで使ったもので、使うのをやめても、攻撃を受ける側の危険はなくなりません。 会社で使う場合に見直すのは、本文で扱った権限・入力・記録の3つの守りです。使うのをやめると、社員が会社の管理の外でAIを使う形が残りやすくなります。
Q. Anthropicが悪用を止めているなら、会社の側で備えることは要りますか A. 会社の側で備えることは残ります。 2026年9月の報告が挙げたある攻撃者の事例では、攻撃に使われたAPIキーは顧客の環境から盗まれたもので、Anthropicのシステムはこの攻撃者に侵害されていませんでした。鍵の置き場所と、鍵の使われ方を見る役目は、使う会社の側にあります。
Q. 自社のAIの鍵が漏れたかもしれないときは、何から始めますか A. まず鍵を止めて発行し直し、次に記録から使われた範囲を確かめます。 盗まれた鍵の活動は自社の利用に見えるため、普段の利用と比べられる記録があるかで、確かめられる範囲が変わります。社内のセキュリティの窓口に、いつ・どの鍵を止めたかも伝えます。
Q. 安くClaudeを使えるという業者を使ってもよいですか A. 会社の業務では、正規の窓口で契約したアカウントだけを使うよう決めておきます。 2026年9月の報告は、安いアクセスを売る偽の業者が利用者のアカウント情報を集めていた事例を挙げ、正規の窓口からだけ購入するよう勧めています。
Claudeのハッキング悪用から見直す守り|総括表 見直す守り
根拠にした公表
社内で決める中身
1. AIに渡す権限
2025年11月|偽りの前提と小分けの依頼で安全装置がすり抜けられた
外へ送る・消す操作の前に人が承認する。連携の一覧と承認者を決める
2. AIに入力する情報
2026年9月|出回る鍵の多くは利用者がうっかり外に出したもの
鍵と認証情報をAIが読み書きする場所に置かない。契約の窓口を決める
3. AIの操作の記録
2026年9月|盗まれた鍵が約3週間、次の攻撃に使われた
記録が残る設定と、記録を見る人と頻度を決める
守りを3つに分けたのは本記事の整理で、Anthropicが示した対策の一覧ではありません。設定の中身は、契約のプランと会社の業務で変わります。
まとめ|Claudeのハッキング悪用で何が起き、企業は何を見直すか Claudeのハッキング悪用としてAnthropicが公表したのは、攻撃者がAIに攻撃の作業の大半を受け持たせた事例と、利用企業の環境から盗まれたAIの鍵が攻撃に使われた事例です。会社の側で見直すのは、権限・入力・記録の3つの守りで、AIが騙されたときや鍵が漏れたときの被害の広がりを、設計で下げられます。
社内で守りを見直すなら、次の3つから始められます。
今日:社内でAIに渡しているAPIキーと、AIにつないでいるサービスの連携を一覧にする 今週中:一覧のうち、外へ送る・消す操作ができる連携ごとに、承認する人を決める 今週中:AIの利用の記録を誰がどの頻度で見るかを決め、最初の1回を見ておく 最後に、社内で自分に問える1問を置きます。御社のAIの鍵が今日盗まれたとして、普段と違う使われ方に何日で気づけますか。
Anthropicは、Claudeが攻撃に悪用された事例を脅威レポートで公表し、アカウントの停止や検知の強化で対応しています 。2025年11月には、AIが作業の80〜90%を受け持った侵入の試みを公表しました2026年9月の脅威レポートは、AIのAPIキーと連携そのものが狙われていると書いています 。ある攻撃の事例では、盗まれた鍵は利用企業の環境から持ち出されたものでした企業が見直す守りは、主にAIに渡す権限・AIに入力する情報・AIの操作の記録の3つです 。守りを3つに分けたのは本記事の整理で、どれもAnthropicの安全対策の代わりではなく、重ねて使うものですAIに渡す権限と、操作の記録の残し方を社内で整理するなら、自社で使えるヒントを、20の実例から探す からご確認いただけます。
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出典・注記
開く 閉じる この記事について
本記事は、法人向けにClaude Codeの研修を提供するDAIJOBUが、Anthropicが公表したClaudeの悪用事例をもとに、企業が見直す守りを整理したものです。
著者
DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修部 コンテンツ担当 佐藤 雅俊
編集責任者
DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修 事業責任者 石井 雄大
監修
DAIJOBU株式会社 代表取締役 山中 裕貴
公開日
2026年10月25日
最終更新日
2026年10月25日
記事を読んで、気になったことを
自社での活用について相談する 研修内容や費用、導入の進め方について、担当の石井にご相談いただけます。 ご入力のメールアドレスへご連絡します。日程の指定は不要です。
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