この記事でわかること Claude Code Skillの定義と、1つのフォルダに入るもの Skillが読み込まれる3つの段階と、それが会話の容量に効く理由 Skillの置き場所と、同じ名前のSkillがぶつかったときの優先順位 SKILL.mdの書き方と、説明文で呼ばれ方が決まる仕組み CLAUDE.md・サブエージェント・MCP・フックとの違いSkillの作り方の3ステップと、法人で使うときの注意点 Claude Code Skillとは|手順と資料を1つのフォルダにまとめる仕組み Claude Code Skillとは、SKILL.md という指示書を中心に、繰り返す作業の手順と、その作業で使う資料を1つのフォルダにまとめたものです。公式ドキュメントは、Skillを「Claudeができることを広げるもの」と説明し、Claudeは関係のある場面でSkillを使い、人は /Skill名 で直接呼び出せるとしています。
公式ドキュメントは、Skillを作る目安として2つの場面を挙げています。同じ指示を何度もチャットに貼り付けているときと、CLAUDE.mdの一部が手順書のようになってきたときです。
ファクトボックス|Claude Code Skillの基本情報 項目
内容
提供元
Anthropic
中心のファイル
SKILL.md(先頭の設定欄と、Markdownで書く手順の本文)
一緒に置けるもの
参考資料・記入例・スクリプトなど
呼び出し方
Claudeが説明文を見て自分から使う/人が /Skill名 で呼ぶ
旧カスタムコマンドとの関係
カスタムコマンドはSkillに統合済み。.claude/commands/ のファイルも引き続き動く
他のAIツールとの関係
Agent Skillsという公開の規格に沿っている
出典URL
https://code.claude.com/docs/en/skills ほか(末尾の出典・注記にページごとに掲載)
参照日
2026年10月20日
免責
設定項目と既定値は版で変わります。導入前にAnthropicの最新の案内をご確認ください
フォルダの中身|指示書1枚と、必要なときに開く資料 Skillのフォルダには、必須の SKILL.md のほかに、詳しい参考資料・記入例・スクリプトを置けます。公式ドキュメントの例では、参考資料と記入例は必要なときに読み込まれ、スクリプトは中身を読まずに実行されます。
公式ドキュメントは、資料ごとに中身といつ読むかを SKILL.md に書くよう勧めています。書いておかないと、Claudeは資料があることを知らないまま作業を進めます。また、SKILL.md を500行未満に収め、詳しい内容は別のファイルに分けるよう勧めています。
カスタムコマンドとの関係|入口は同じで、フォルダにできるかが違う 公式ドキュメントによると、カスタムコマンドはSkillに統合され、.claude/commands/ のファイルも .claude/skills/ のSkillも、同じように /名前 で動きます。Skillにだけあるのは、資料を一緒に置けるフォルダと、呼び出し方を制御する設定と、Claudeが自分から読み込む動きです。コマンドとの違いの詳しい比べ方は、Claude Codeの主要機能とは|Plan ModeとMCP で扱っています。
Claude Code Skillは、繰り返す作業の手順と資料を、Claudeが必要な場面で開けるように1つのフォルダへまとめたものです。
Skillが読み込まれる3つの段階|説明文・本体・付属ファイル Claude Code Skillは、中身を一度に読み込まず、必要になった分だけ3つの段階で読み込みます。Anthropicの公式ドキュメントは、この読み込み方を「段階的な開示(progressive disclosure)」と呼んでいます。
3つの段階で、読み込まれる量とタイミングが違う 公式ドキュメントのAgent Skillsの概要は、3つの段階を次のように説明しています。
段階
読み込まれるとき
読み込まれる中身
容量の目安(公式)
1. 説明文
起動時に常に
設定欄の name と description
Skill1つあたり約100トークン
2. 本体
Skillが使われたとき
SKILL.md の本文
5,000トークン未満
3. 付属ファイル
必要になったとき
参考資料・スクリプトなど
読むまで0。スクリプトは出力だけが入る
1段階目の説明文は、Claudeが依頼とSkillを照らし合わせるための材料です。Skillが使われるまでは名前と説明文しか会話の容量を使わないため、多くのSkillを入れても容量の負担になりにくいとされています。
3段階目のスクリプトは、コードそのものは読み込まれず、実行した結果だけが会話に入ります。同じ処理をその場でClaudeに書かせるより効率がよいと説明されています。
Claude Codeでの読み込み方|一度開いた本体は会話に残る Claude Codeの公式ドキュメントによると、Skillが使われると、SKILL.md の本文は1つのメッセージとして会話に入り、そのあとのやり取りでも残ります。会話を自動で要約するときも、Skillごとに先頭5,000トークンまでが付け直されます。
本体が会話に残る分だけ、長い手順書を1つのSkillに詰め込むと、そのあとの会話の容量を使います。
長い手順書は、SKILL.mdに手順だけを残して資料を別のファイルに分けると、使ったあとの会話が重くなりにくくなります。
3段階の読み込みが、会社の手順書に向いている理由 社内の手順書は作業の数だけ増えますが、Skillなら、ふだん会話に入るのは説明文だけです。手順書を増やしても普段の会話が重くなりにくいことが、Skillを社内の手順の置き場にする理由です。
Skillの置き場所|個人・プロジェクト・プラグイン・組織 Claude Code Skillは、どのフォルダに置くかで、使える人と使える場面が変わります。この章は、Claude Codeの公式ドキュメント「Skills」に沿って書きます。主な置き場所は、組織・個人・プロジェクト・プラグインの4つです。個人は ~/.claude/skills/、プロジェクトは .claude/skills/ に、Skillごとのフォルダを作って置きます。組織のSkillは管理者が配る設定(managed settings)で配り、プラグインのSkillは /プラグイン名:Skill名 で呼びます。
このほかに、作業中のサブフォルダの中に置いたSkillや、claude.aiのアカウントから取り込んだSkillも使われます。
同じ名前のSkillは、組織・個人・プロジェクトの順に優先される 同じ名前のSkillが複数の場所にあるときは、組織が個人より、個人がプロジェクトより優先されます。プラグインのSkillはプラグイン名の付いた名前になるため、他の場所のSkillとはぶつかりません。
この優先順位は、会社で手順をそろえるときに効きます。組織で配ったSkillと同じ名前のSkillを社員が手元に作っても、組織のものが使われます。
Skillの置き場所は誰と共有するかで選び、同じ名前なら組織・個人・プロジェクトの順に優先されます。
Claude Code・claude.ai・APIで、共有の仕方が違う Agent Skillsの概要によると、自作のSkillはclaude.aiとAPIでも使えますが、共有の単位は面ごとに違います。claude.aiは使う人ごと、APIはワークスペースの全員、Claude Codeはフォルダかプラグインで共有します。社内でSkillを共有するときは、どの面で使うかを先に決め、その面の共有の単位に合わせて置き場所を選びます。
SKILL.mdの書き方|nameとdescriptionで呼ばれ方が決まる Claude Code Skillの SKILL.md は、先頭の設定欄と、その下の手順の本文の2つでできています。Claudeが自分からSkillを使うかどうかは、設定欄の説明文でほぼ決まります。この章の書き方の勧めは、Anthropicの公式の書き方の指針「Skill authoring best practices」によります。
SKILL.mdの形|設定欄と本文 次は、本記事で用意した例です。週ごとの売上報告の下書きを作る手順を、Skillにした形を示します。
---
name: weekly-sales-report
description: 週次の売上データから、部内向け報告の下書きを作る。売上の週報、週次の数字のまとめを頼まれたときに使う。
---
# 週次売上報告の下書き
1. 指定されたフォルダの最新の売上ファイルを読む
2. 前週との差が大きい項目を3つ選ぶ
3. 報告の型(report-template.md)に沿って下書きを作る
4. 数字の出所を、項目ごとに1行で添える 設定欄は、ファイルの1行目の --- から次の --- までです。Claude Codeの公式ドキュメントによると、1行目が --- で始まらないと設定欄として読まれません。
name|Skillの名前と、呼び出すときの名前 name は、Skillの名前で、人が呼び出すときの /名前 にもなります。Claude Codeでは省略でき、省略するとフォルダの名前が使われます。
Agent Skillsの仕様では、name は64文字以内で、英小文字・数字・ハイフンだけを使い、「anthropic」「claude」の語は使えません。helper や utils のようなあいまいな名前は避け、何をするSkillかが一目で分かる名前にします。
description|何をするかと、いつ使うかの2つを書く description は、Claudeが依頼とSkillを照らし合わせるときに読む説明文です。指針は、説明文に「何をするか」と「いつ使うか」の両方を書くよう求めています。
説明文は三人称で書きます。説明文はClaudeへの指示の一部に入るため、「私は〜を手伝えます」「あなたは〜に使えます」のように視点が混ざると、Skillが見つけられにくくなるためです。
「文書を手伝う」「データを処理する」のような説明文では、どの依頼で使うかが決まりません。説明文には、読者の会社で実際に使われている依頼の言葉を入れておくと、Claudeが使う場面を見分けやすくなります。
字数の上限は、使う面で違います。Agent Skillsの仕様では説明文は1,024文字以内です。Claude Codeでは、説明文と補足の when_to_use を合わせて1,536文字を超えた分が、Skillの一覧で切り捨てられます。
呼び出し方を制御する2つの設定 Claude Codeでは、設定欄に1行足すだけで、誰がSkillを呼べるかを変えられます。Claude Codeの公式ドキュメントは、次の3つの状態を示しています。
設定
人が /名前 で呼ぶ
Claudeが自分から使う
説明文が会話に入るか
何も書かない(既定)
呼べる
使う
常に入る
disable-model-invocation: true
呼べる
使わない
入らない
user-invocable: false
呼べない(一覧に出ない)
使う
常に入る
送信や公開のように、人が始めるべき作業は、disable-model-invocation: true でClaudeに自分から使わせない形にできます。公式ドキュメントの例でも、本番環境への反映の手順にこの設定が付いています。
本文|Claudeが知らないことだけを、短く書く 指針は、「Claudeはすでにとても賢い」ことを前提に、Claudeが持っていない情報だけを足すよう求めています。
手順の細かさは、作業の性質で変えます。やり方が複数あってよい作業は方針だけを書き、順番を間違えると壊れる作業は手順とコマンドをそのまま書きます。
本文が長くなったら、詳しい内容を別のファイルに分けます。別ファイルへの参照は、SKILL.md から1段だけにします。参照の先でさらに参照すると、Claudeがファイルを一部しか読まないことがあるためです。
SkillとCLAUDE.md・サブエージェント・MCP・フックの違い Claude Code Skillと、CLAUDE.md・サブエージェント・MCP・フックは、どれもClaude Codeに手を加える仕組みです。公式ドキュメントは、5つの違いを、読み込まれるタイミングと受け持つ役割で分けています。
仕組み
読み込まれる・動くとき
受け持つ役割
公式が挙げる向いている中身
CLAUDE.md
会話の開始時に全文
毎回の会話で知っていてほしい前提
「いつもXをする」という決まり
Skill
説明文は開始時、本体は使うとき
ときどき使う知識と手順
手順のチェックリスト・参考資料
サブエージェント
呼び出したとき、別の会話で
作業を切り離し、要約だけ返す
多くのファイルを読む調べもの
MCP
開始時はツール名だけ
外部のサービスとの接続
データベースの照会・チャットへの投稿
フック
決まった出来事が起きたとき
毎回同じように必ず動かす処理
編集のたびの検査・危ない操作の遮断
表は、Claude Codeの公式ドキュメント「Extend Claude Code」の比較表と読み込みの表を、本記事で1枚にまとめたものです。サブエージェントとMCPはSkillと組み合わせて使え、Skillを context: fork でサブエージェントとして動かす形や、MCPでつないだデータベースの表の構造をSkillで教える形が挙がっています。
CLAUDE.mdとの違い|毎回読むか、使うときだけ読むか公式ドキュメントは、Claudeがいつも知っているべきことをCLAUDE.mdに、ときどき要る資料や /名前 で始める手順をSkillに置くよう勧めています。CLAUDE.mdは200行以内を目安にし、増えてきたら参考資料をSkillへ移すよう書いています。どちらに足すかの目安は、回数で示されています。
Claudeが同じ決まりを2回間違えたらCLAUDE.mdに書き、同じ手順を3回目にチャットへ貼るときはSkillにします。
フックとの違い|必ず動かすか、Claudeが判断して使うか フックは、ファイルの編集やセッションの開始のような決まった出来事で、Claudeの判断を通さずに動きます。Skillは、Claudeが本文を読んで判断しながら使うため、結果が毎回同じとは限りません。
公式ドキュメントは、CLAUDE.mdやSkillに書いた「〜を編集しない」という指示は、お願いであって保証ではないとしています。毎回必ず守らせたい決まりは、Skillではなくフックで止める形にします。
Skillの作り方|手順を選ぶ・書かせる・動かして直すの3ステップ Claude Code Skillは、SKILL.md を一から手で書かなくても作れます。公式の書き方の指針は、ClaudeはSkillの形を理解しているため、特別な準備をしなくても、頼めば設定欄と本文のそろった SKILL.md を作ると書いています。
本記事では、作り方を「手順を選ぶ」「Claudeに書かせる」「動かして直す」の3ステップに分けて説明します。3ステップの分け方は本記事の整理で、公式の指針の手順をまとめ直したものです。
Skillは書いて終わりではなく、新しい会話で動かして直すところまでで1本になります。
ステップ1|手順を選ぶ:同じ説明を繰り返している作業から 最初に選ぶのは、Claudeに毎回同じ説明をしている作業です。指針は、まずSkillを使わずに作業を進め、そのなかで何度も伝えている前提・好み・手順に気づくところから始めるよう勧めています。
候補が思いつかないときは、Claudeに洗い出させる方法もあります。当社の社内ユースケース集は、Skillの作り方の1つとして「スキルにした方がいいもの何かあるかな?」とClaudeに聞き、使い方から候補を挙げさせる方法を載せています。
選ぶときは、手順と確認の基準を文章にできる作業に絞ります。毎回判断が大きく変わる作業は、Skillにしても判断の部分が人に残ります。
ステップ2|Claudeに書かせる:終わった作業をそのまま手順書にする 作業が終わった直後に、いまの作業の流れをSkillにするよう頼みます。公式の指針の例も、分析の作業を終えたあとに、使った表の構造・名前の付け方・除外の決まりを含めてSkillにするよう頼む形です。
当社の社内ユースケース集でも、いちばんよく使う作り方として、仕事の直後に「今のお願いしたタスクをスキル化して」と頼む方法を挙げています。直前の作業で伝えた前提が会話に残っているため、手順書に落としやすくなります。
書かせたあとは、Claudeがすでに知っている説明を削り、詳しい資料を別のファイルに分けます。
ステップ3|動かして直す:新しい会話で、使われる場面を確かめる 最後に、Skillを読み込んだ新しい会話で、実際の作業を頼んでみます。Skillを作る役のClaudeと、Skillを使って作業する役のClaudeを分け、使う側の振る舞いを見て直す形です。
見るのは、頼んだ場面でSkillが使われたか、決まりのとおりに作業したか、の2つです。使われないときは説明文を、決まりが抜けるときは本文を直します。
指針は、Skillの効き目を確かめる場面を少なくとも3つ用意し、Skillがないときの出来と比べるよう勧めています。チームで共有するときは、ほかのメンバーに使ってもらい、思った場面で使われるかを聞くことも挙げています。
当社の研修でも、実践編の回のグループワークに、Skillを1本作る時間を置いています。
Skillの出来は、書いた直後ではなく、新しい会話で頼んだ場面に使われたかで判断します。
社内の手順を、研修のなかでSkillとして持ち帰る流れを確かめたい方は、自社で使えるヒントを、20の実例から探す からご確認いただけます。
自社で使えるヒントを、20の実例から探す
法人でSkillを使うときの注意点|出所・権限・置き場所 Claude Code Skillを会社で使うときに先に決めるのは、主にSkillの出所・Skillが使える権限・Skillの置き場所の3つです。3つの分け方は本記事の整理で、Anthropicの公式の分類ではありません。
Skillは手順書であると同時に、Claudeにツールやスクリプトを動かさせる指示でもあります。Anthropicの公式ドキュメントは、Skillを入れることを、ソフトウェアを入れるのと同じ慎重さで扱うよう求めています。
1. 出所|誰が作ったSkillかを確かめてから入れる Agent Skillsの概要は、Skillは自分で作ったものか、Anthropicから入手したものという、信頼できる出所のものだけを使うよう書いています。悪意のあるSkillは、説明と違う形でツールを使わせたりコードを動かさせたりでき、データの持ち出しなどにつながるおそれがあるためです。
公式の企業向けの指針は、外部のSkillでも社内の誰かが作ったSkillでも、配る前に次の点を確かめるよう挙げています。
SKILL.md と、参照されているファイル・スクリプトをすべて読むスクリプトを隔離した環境で動かし、説明どおりの動きかを確かめる 安全の決まりを無視させる指示や、操作を隠させる指示がないかを見る 外部への通信と、APIキーやパスワードの書き込みがないかを見る 当社では、公式に公開されているSkillも、そのまま入れずに自社用に作り替えてから社内に配る運用にしています。
Claude Enterpriseでは、claude.aiとCoworkに上げた自作のSkillを、管理者の設定で自動で検査できます。公式の指針によると、この検査はAPIで上げたSkillには効かず、上の確かめる点の代わりにはならないとされています。
2. 権限|Skillが聞かずに使えるツールを確かめる Claude Codeの設定欄の allowed-tools は、Skillを呼び出したターンのあいだ、指定したツールを確認なしで使えるようにする設定です。次のメッセージを送ると、この許可は消えます。公式ドキュメントは、この設定は制限ではなく許可であり、リポジトリに入っているSkillの allowed-tools は、そこでClaude Codeを動かす前に確かめるよう書いています。
会社でそろえるための設定もあります。公式ドキュメントによると、権限の設定で特定のSkillの使用を許可・拒否でき、管理者が配る設定では、プロジェクトと個人のSkillの allowed-tools を無視させることもできます。
前の章のとおり、Skillに書いた禁止の指示は、お願いであって保証ではありません。取り消しにくい操作は、Skillの文章ではなく、権限の設定とフックで止める形にします。 権限の見直し方そのものは、Claude ハッキング の悪用事例から、企業がAIに渡す権限を見直す記事で扱っています。
3. 置き場所|共有するSkillは履歴の残る場所に置く 企業向けの指針は、Skillのフォルダを、履歴が残り、変更をレビューでき、元に戻せるGitで管理するよう勧めています。Skillごとに、目的・担当者・版・依存する接続先・最後に評価した日と結果を台帳に残すことも挙げています。
指針は、Skillを作った人が自分でレビューしない形にすることも求めています。社内の手順書の改訂と同じで、作った人と確かめる人を分けておくと、手順の抜けに気づきやすくなります。
Skillを増やしすぎないことも置き場所の判断に入ります。同時に読み込むSkillが多すぎると、Claudeが正しいSkillを選べなかったり、使うべきSkillを見落としたりするおそれがあります。指針は、役割ごとに使うSkillを絞り、最初は狭い用途のSkillから始め、効き目を確かめてからまとめるよう勧めています。
会社のSkillは、出所を確かめ、聞かずに使える権限を絞り、履歴の残る場所で担当者を決めて置きます。
この記事で解けないこと|効果の大きさ・社内の設定値・他の製品 Claude Code Skillについて、この記事で答えを出せないことが3つあります。読者が自社で確かめる部分として、先に書いておきます。
Skillで作業時間がどれだけ減るか この記事は、Skillにすると作業時間がどれだけ減るかの数字を示しません。効き目は、選んだ業務と手順書の出来で変わるためです。
公式の書き方の指針も、Skillの効き目は、Skillがないときの出来と比べる場面を自分で用意して確かめるよう勧めています。指針によると、2026年10月20日時点で、その比べ方をそのまま動かす組み込みの仕組みはありません。
社内の設定値 allowed-tools に何を許すか、どのSkillを組織で配るかは、会社の業務と権限で変わります。
他のAIツールでの動き Claude CodeのSkillはAgent Skillsという公開の規格に沿っており、公式ドキュメントはこの規格が複数のAIツールで使えるとしています。この記事は、Claude以外のツールで同じSkillがどう動くかは確かめていません。
claude.aiとClaude Codeのあいだの同期も、公式のページによって説明が違います。Claude Codeの「Skills」のページは、claude.aiのアカウントで有効にしたSkillをClaude Codeが取り込み、書き戻さないと説明しています。Agent Skillsの概要と企業向けの指針は、面をまたいで同期しないと書いています。使う前に、その時点の公式の案内を確かめてください。
Claude Code Skillに関するよくある質問 Q. Skillを作ったのに、Claudeが使ってくれません A. まず説明文に、何をするかと、いつ使うかの両方が書かれているかを確かめます。 公式ドキュメントは、説明文があいまいだったり、ほかのSkillと重なっていたりすると、Claudeが違うSkillを読み込んだり、使うべきSkillを見落としたりするとしています。確実に使わせたいときは、/Skill名 で直接呼び出せます。
Q. Skillは、Claude Codeを使わない社員にも共有できますか A. claude.aiには、管理者がまとめて配る仕組みがありません。 Agent Skillsの概要によると、claude.aiでは各自が設定から追加します。APIはワークスペースの全員で共有でき、Claude Codeはフォルダかプラグインで共有します。
Q. Skillに社内のAPIキーやパスワードを書いてもよいですか A. Skillのファイルに、APIキーやパスワードは書きません。 公式の企業向けの指針は、APIキー・トークン・パスワードをSkillのファイルに書かず、環境変数や安全な保管先から使うよう求めています。Skillのファイルに書くと、Gitの履歴と会話の両方に残るためです。
Claude Code Skillの要点|総括表 項目
公式の案内で確かめられること
社内で決めること
仕組み
手順と資料を1つのフォルダにまとめ、3つの段階で読み込む
どの手順をSkillにするか
書き方
説明文に何をするかといつ使うかを書く。本文は500行未満
説明文に入れる社内の依頼の言葉
作り方
作業のあとにClaudeに書かせ、別の会話で動かして直す
効き目を確かめる場面と、確かめる人
1. 出所
信頼できる出所のものだけ使い、入れる前にすべてのファイルを読む
外部のSkillを入れる前に読む人
2. 権限
allowed-tools は許可であって制限ではない
Skillに聞かずに使わせてよいツール
3. 置き場所
同じ名前なら組織・個人・プロジェクトの順に優先。Gitで履歴を残す
共有する置き場所と、Skillごとの担当者
3つの注意点と、仕組み・書き方・作り方の分け方は本記事の整理で、Anthropicの公式の手順の一覧ではありません。設定値は会社の業務と権限で変わるため、この記事では判断基準までにとどめます。
まとめ|Claude Code Skillとは何か、どう作るか Claude Code Skillとは、繰り返す作業の手順と資料を1つのフォルダにまとめ、Claudeが必要な場面でだけ開けるようにする仕組みです。作るときは、同じ説明を繰り返している作業を選び、作業のあとにClaudeに書かせ、新しい会話で動かして直すところまでを1本と数えます。
社内の手順をSkillにするなら、次の3つから始められます。
今日:この1週間でClaudeに同じ説明を2回以上した作業を探し、1つ選ぶ 今週中:その作業を終えた直後にClaudeにSkillを書かせ、説明文に社内の依頼の言葉を足す 今週中:新しい会話で同じ依頼をして、Skillが使われたかと、抜けた決まりがないかを確かめる 最後に、社内で自分に問える1問を置きます。御社で最初にSkillにする手順は、新しい会話のClaudeがその手順書だけを読んで、同じ水準で作業できるほど書けていますか。
Claude Code Skillは、SKILL.mdという指示書を中心に、手順と資料を1つのフォルダにまとめたものです 。ふだんは名前と説明文だけが読み込まれ、本体は使う場面で読み込まれますSkillが使われるかどうかは、主にSKILL.mdの説明文で決まります 。人が /名前 で呼ぶこともでき、Claudeに自分から使わせない設定もあります法人でSkillを使うなら、出所・権限・置き場所の3つを先に決めます 。3つの分け方は本記事の整理で、公式の分類ではありません社内の手順をSkillにして共有する進め方を整理するなら、自社で使えるヒントを、20の実例から探す からご確認いただけます。
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出典・注記
開く 閉じる この記事について
本記事は、法人向けにClaude Codeの研修を提供するDAIJOBUが、Claude Code Skillの仕組みと作り方、会社で使うときの注意点を、Anthropicの公式ドキュメントに沿って整理したものです。
著者
DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修部 コンテンツ担当 佐藤 雅俊
編集責任者
DAIJOBU株式会社 Claude Code法人研修 事業責任者 石井 雄大
監修
DAIJOBU株式会社 代表取締役 山中 裕貴
公開日
2026年10月25日
最終更新日
2026年10月25日