こんにちは、DAIJOBU株式会社のKeigoです。

「AIにどうお願いすれば、うまく動いてくれるんだろう」——そればかり考えていませんか?

正直、僕もそこばかり気にしていました。

でも実はこれ、Claude Codeを作った本人の口ぐせを知って、考え方がまるっと変わりました

今週は、その本人が言っていた「プロンプトを書くな。ループを書け」という一言を軸に、1本じっくり掘り下げます。

難しい話は抜きで、僕が実際に調べてわかったことを、さらっとご紹介していきますね。

①「ブラウザを取り上げられた人」に、いい仕事はできない

先週末、Xでキムさん(@kimuai08)が7/29に出していた記事を見かけました。

タイトルは「Claude Code生みの親『ボリス』がオススメする最強のMCPサーバー8選」。

冒頭の一言が引っかかったんです。「プロンプトの書き方じゃない。モデルの選び方でもない」

気になって読み進めると、本人(Boris Cherny氏。Claude Codeを作った張本人です)が「最も重要なTip」と言い切っていたのが、Claudeに、自分の出力を検証する手段を渡すことでした。

記事で紹介されていた、本人のたとえ話がわかりやすかったので紹介します。

誰かに「Webサイトを作ってください」と頼むとします。

でももし「ブラウザは使わないでください」という条件をつけたら、どうなるでしょうか。

たぶん、まともなものは上がってきません。

作った本人が、自分の目で確かめられないからです。

逆にブラウザを渡せば、その人は作って、見て、直して、また見て——納得いくまで自分で繰り返しますよね。

Claudeもまったく同じで、検証する手段さえ渡せば、納得いくまで勝手に反復するそうです。

これがあるかどうかで、最終的な成果物の質は2〜3倍変わると、本人が言っています。

これ、人に仕事を頼むときとまったく同じだと思うんです。

「自分で答え合わせできない状態」で仕事を頼むと、人間でも精度が落ちますよね。

②「差し込み口」を増やすと、往復が消える

記事では、本人が大事にしている考え方が3つ紹介されていました。

自分の言葉でまとめると、こんな感じです。

1. Claudeに、自分の出力を検証する手段を渡す

2. 1日1回以上やる作業は、仕組みにしてしまう

3. 外部のツールを、Claude Codeの作業机の上に持ち込む

3つ目に出てくるのがMCP(AIツールと外部サービスをつなぐ、共通の差し込み口のようなもの)です。

たとえるなら、USBの規格に近いイメージ。

決まった形の差し込み口があれば、どんな機器でもつなげられますよね。

大事なのは、MCPは「AIに新しい機能を足すもの」というより、作業対象そのものをAIの手元に持ってくるものだという捉え方です。

だから、これまで人がいちいちコピー&ペーストしていた"往復"が、そもそも要らなくなるんです。

例えば、エラー画面を開いてわざわざコピペしていた手間が要らなくなる。

課題管理のチケット(やることを1件ずつ記録する仕組み)を読んで、進捗コメントまで書けるようになる。

作った画面を、AI自身がブラウザで開いて確かめる、ということもできる。

面白い補足もありました。

本人がWebの作業で毎回使っているのは、専用のテストツールではなく、Claude Codeのブラウザ拡張の方だそうです。

理由は、自分のログイン状態をそのまま共有できて、動きが安定するから。

ちょうど今週、僕もこのブラウザ拡張を入れてみたところです。

③ただし、増やすほど賢くなるわけではない

記事の中で、一番の落とし穴として書かれていたのがこれでした。

MCPを大量につなぐと、AIが選べる道具の候補が増えすぎて、逆に迷ってしまうんです。

どれを使うか迷う。読める情報量(コンテキスト)を無駄に食う。似た道具を取り違える。

正解は、100個つなぐことではなく、いまの作業に必要な3〜5個だけに絞ること。

しかもそれをプロジェクトごとに変えるのがいい、とのことでした。

裏付けになる話も紹介されていました。

本人のCLAUDE.md(AIに読ませるプロジェクトのルールブック)は、わずか100行程度しかないそうです。

ルールを大量に書き込むタイプではない、ということですね。

安全面の作法も、シンプルでした。

まずは読み取りだけから始める

作成や更新は、必ず人の確認を挟む。

削除や本番環境の操作は、いきなり許可しない。

盛るのではなく、いま一番往復している1か所だけを消す——これが着地点でした。

締め

今週のポイントを、ひとことでまとめると——

  • 検証手段を渡す:Claudeが自分で見て、直して、また見られる状態を作ると、質が2〜3倍変わる
  • 差し込み口を増やす:MCPで作業対象そのものを手元に持ってくると、コピペの往復が消える
  • 増やしすぎない:必要な3〜5個だけに絞り、まずは読み取りだけから始める

Claude Code(AI)と別の画面を、行ったり来たりしている場所を1つ思い浮かべてください。

その1つを消すところから始めてみるといいと思います。

AIにうまくお願いする方法を探すより、AIが自分で確かめられる状態を作るほうが早い——今週、いちばん響いた話でした。

ぜひ、身の回りの「AIと別画面の往復」を1つ、探してみてください。

きっと、思ったよりシンプルな工夫で変わるはずですよ。

それでは、また来週。