
こんにちは、DAIJOBU株式会社のKeigoです。
「いいAIって、結局お金を払わないと使えないんでしょ?」 って、これもよく聞かれる質問なんですよね。正直、僕も少し前まではそう思ってました。でも実はこれ、もう当てはまらなくなってきているんです。
今週はまさにそこにつながるニュースが3つありました。共通しているのは、世界トップクラスのAIが、海外からも日本からも、無料や身近な形でどんどん手の届くところに出てきているということ。難しい話は抜きで、僕が実際に触ってみた感想も交えながら、さらっとご紹介していきますね。
①「中国のAIがすごい」Kimi K3が話題
中国のAI企業Moonshot AIが、新しいAI「Kimi K3」を発表しました。2.8兆個もの"知識のかけら"(パラメータ)を持ち、長い文章もまとめて読み込めるという、かなり大きなAIなんですが、正直この数字自体はピンと来なくていいです。大事なのはここから。
日経新聞も取り上げるほど話題になったのは、アメリカの専門家が「Anthropicの最新型と僅差」と評価したから。Anthropic(Claudeを作っている会社)といえば僕らも普段使っている、いま世界トップクラスのAIを作っている会社です。そこに肩を並べるAIが、中国からも出てきたということなんですよね。
僕も試しにチャット画面を触ってみたんですが、応答の速さも受け答えの自然さも、正直「これが無料枠で試せるのか」と驚きました。しかもMoonshot AIは7月27日までに、このAIの"中身"を無料で公開する予定なんです。中身を公開するというのは、専門知識がある人なら誰でもこのAIを自分のサービスに組み込んで使える、ということ。

「最高のAIは高いお金を払った人だけのもの」という感覚、まだ根強いと思うんですが、世界トップクラスのAIがどんどん無料で触れる時代になってきています。海外のAI開発競争の速さを感じたニュースでした。
②日本発・無料の翻訳AI「Sakana Translate」
2つ目は日本のニュースです。日本のAI企業Sakana AIが、翻訳機能「Sakana Translate」を無料で公開しました。日本語・英語・中国語のあいだで自由に行き来できる翻訳AIなんですが、ただの直訳ではなく、ビジネス敬語も大阪弁のような方言も訳し分けられるというのが面白いところ。
僕も実際に触ってみて、試しに普段のカジュアルな一文を「取引先向けの丁寧な敬語で」と指定して英訳してもらったら、ちゃんとトーンごと変換して出してくれたんです。これ、地味にすごいことで、普通の翻訳ツールだと「言葉は合ってるけど、なんか堅すぎる/砕けすぎてる」ということがよくあるんですよね。
こういう「日本語ならではのトーン」を汲み取れるのは、日本のAI企業が作っているからこそだと思っていて。海外のAIだけじゃなく、日本発のAIも面白いものが続々出てきているんだな、というのを実感しました。

取引先への丁寧なメールの下書きや、海外のお客様向けの案内文づくりなど、現場の「ちょっと丁寧な文面が欲しい」場面に地味に効くツールだと思います。無料で今すぐ試せるので、気になった方はぜひ触ってみてほしいです。
③「質問するだけの時代は終わり」ChatGPT Work
3つ目はOpenAIのニュースです。ChatGPTに、自分で考えて自分で作業まで進めてくれる新しいモード「ChatGPT Work」が発表されました。
これまでのAIとの付き合い方って、基本的に「質問して、答えをもらう」の繰り返しでしたよね。でもChatGPT Workは違っていて、「来週の会議で使う比較資料を作って」のような大きな指示を1つ渡すだけで、情報を集めるところから資料の形にするところまで、自分で考えて進めてくれるんです。
僕も発表を見てまず思ったのは、「これはAIとの付き合い方が変わるやつだ」ということでした。今までは、資料を作るにも「まずこれを調べて」「次にこれをまとめて」と、こちらが一つひとつ指示を出す必要があったんです。それが、大きなお願いを1回すれば、あとは任せられる方向に進んでいる。まずはPro等の上位プランからの提供で、誰でもすぐ使えるわけではないんですが、これからのAIがどこに向かっているかを示す象徴的なニュースだと感じました。

AIの使い方が「質問するもの」から「丸ごとお願いして任せるもの」へ。ハードルはまだありますが、AIに仕事を任せられる時代が、着実に近づいてきているのを感じます。
締め
今週の3つ、ひとことでまとめると——
- ✓Kimi K3(中国):世界トップクラスのAIが無料で試せる時代に
- ✓Sakana Translate(日本):敬語も方言も訳し分ける、日本発の無料翻訳AI
- ✓ChatGPT Work:質問するAIから、丸ごと任せられるAIへ
共通しているのは、「すごいAI」がもう一部の人だけのものじゃなくなってきているということ。今週はそれを強く感じた3本でした。
まずはSakana Translateのような無料のものから触ってみるだけでも大丈夫です。きっと「AIって意外と身近だな」と思えるはずですよ。
それでは、また来週。
